瀬尾まいこ【そして、バトンは渡された】を読み終えた感想※ネタバレあり

小説
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9月にリカシリーズを第2弾まで読んで、そのまま第3弾を読み始めようかなと思っていたのですが、他に気になる作品が。



今、本屋さんへ行くとたくさん平積みされている小説。

はい。

そうです。

瀬尾さんの【そして、バトンは渡された】です!

2019年に本屋大賞を受賞した作品。

今週から映画もスタートしますね。

だからTVCMでも何度も見る。

リカシリーズは怖い作品なので、ちょっと休憩したいなという気持ちも少しありました笑

瀬尾さんの作品は心温まるお話が多いので安心できます。

デビュー作の【卵の緒】が1番好きです。

めちゃくちゃ泣ける。

【あと少し、もう少し】はランナーならハマること間違いなしです。

【おしまいのデート】は短編集だけど、どの話しもグッと心をつかまれる素敵なストーリーばかりです。

【そして、バトンは渡された】も期待して読み始めました。

名字が4回変わった

あらすじ

幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は二十歳しか離れていない【父】と暮らす。血の繋がらない親の間をリレーされながらも出逢う家族皆に愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が伴侶を持つとき・・・。

高校2年生の森宮優子が主人公です。

3人の父親と2人の母親がいる。

水戸→田中→泉ヶ原→森宮

と今までに4回名字が変わった。

それでも明るく優しく成長していく優子ちゃんの話しです。

感想

困った、全然不幸ではないのだ

物語はこの1文から始まります。

ん?

どういうこと??

学校の先生や友人が複雑な家庭環境を心配し【困っていることはないか】と聞いてくれる。

でも優子は【何も困っていない】。

自分のことを不幸だと思ったことがないのです。

だから、みんなが期待するような厄介なエピソードもない。

【何だかごめんね】なんて思ってます。

逞しい子だなー

面白い。



最初から心つかまれますね。

大部分は現在の父である森宮さんと優子の日常が描かれています。

森宮さんも面白い人です。

新しいスタートを切る始業式の朝ご飯はかつ丼。

優子がクラスメイトと上手くいかなくて悩んでいる時は連続の餃子でパワーをつけてくれる。

受験前はオムライスにケチャップで長文メッセージ。

ちょっとズレてるなーと感じることもあるけど優しさいっぱいの父です。

とにかくごはんを食べるシーンは多いです。

各家庭の何気ない食卓での会話ってこんな感じかもとほっこりします。

いやー

森宮さんと優子の食卓へおじゃましてみたい。

梨花さんも面白い人です。

とっても可愛らしくて華やかで男性にモテモテというイメージの彼女。

でも優子のためなら何でもします。

うん。

婚活している身としては、そんな簡単に結婚していいの??

とツッコみたくなります笑

優子が合唱コンクールでピアノ伴奏を務めるあたりは勝手に自分と重ねて読んでました。

私、中学の頃合唱部だったので何度かピアノ伴奏担当したことあるんですよね。

だから何となく気持ちわかるなーと思って。

あ。

今は全然ピアノに触ってないんですけどね。

私も早瀬くんみたいに電子ピアノほしくなってきちゃった。

映画の宣伝では、

命を懸けた噓と秘密

衝撃のラスト

とか煽ってる感じだけど、私は最後まで穏やかに読める心温まるお話しだったと思います。



まとめ

私、感動するとすぐに泣きます。

【そして、バトンは渡された】は泣かなかったけど心の奥底がじんわり温かくなる素敵なお話しだと思います。

機会があればぜひ読んでみてください。

さっき映画を批判しちゃいましたが、梨花さんを石原さとみが演じるのは本当にピッタリだと思います。

映画『そして、バトンは渡された』本予告 2021年10月29日(金)公開

タイミングあれば劇場へ足を運びたいと思います。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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